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2025年04月30日

現代医療でアレルギーは治せるのか?

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【現代医療でアレルギーは治せるのか?】


◆アレルギーには、4つの型がある


実は、アレルギーには4つの型があることをご存じでしょうか。


1型アレルギーは、普段皆さんが考えるような通常のアレルギーのことです。即時型とも呼ばれ、15分から30分ほどで反応が現れます。花粉やダニ、ハウスダスト、食物など、外部のアレルゲンに反応して発症します。


主な症例は、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、喘息、アナフィラキシーショックなどです。


2型アレルギーは、自分の赤血球や血小板などが、免疫システムによって異物と認識され、攻撃される反応のこと。


なぜ、自分の細胞に対してアレルギー反応が起きるのかは不明ですが、病原体のアレルゲンと自分の分子が似ているために、間違えて攻撃している可能性等が指摘されています。


主な症例は、自己免疫性溶血性貧血や、慢性甲状腺炎、バセドウ病など。


3型アレルギーは、アレルゲンが塊となって血管や臓器に沈着することで、免疫システムの攻撃対象となって発症します。


主な症例には、関節リウマチ、ループス腎炎などがあります。


4型アレルギーは、遅延型とも呼ばれ、だいたい24〜72時間後に炎症反応を示します。


主な症例としては、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、過敏性肺炎、遅延型フードアレルギーなどが挙げられます。


《参考文献》


厚生労働省「アレルギー総論」、NEW SWITCH by日刊工業新聞社:2020年2月2日、他


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◆現在は、アレルギーを完治させる手立てがないのが実情


アレルギーというと、通常は1型のことを指すことが多く、2型と3型は、一般的には自己免疫性疾患と呼ばれています。4型の遅延性は、最近になって、徐々に知られるようになってきました。


現在は、一度アレルギーを発症すると、完治することは難しいのが実情ですが、年を取るに従って症状が軽くなったり、逆に成人になってから発症したりする場合もあります。


1型アレルギーの一般的な治療法に関しては、次の3つの治療法があります。


《主なアレルギーの治療法》


1、アレルゲンを避ける、除去する


2、減感作療法


3、薬物治療(対症療法)


1は、いたってシンプルな方法ですが、花粉やハウスダストなどを、完全に除去するのは難しいのが実情です。


2は、アレルゲン物質を少しずつ体内に入れることによって、徐々に慣れさせる方法です。花粉症やダニアレルギーなどに対して行われ、皮下注射や舌下内服などがあります。


治療は保険適応が可能ですが、根本治療をするには2年から3年という長い時間がかかり、また効果に個人差が見られます。


3が、一般医療で行われている標準治療で、免疫抑制剤のステロイドを使うか、アレルギー反応を引き起こす物質であるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬などが処方されます。しかし、いずれも対症療法になります。


次回は、遅延性フードアレルギーについて掘り下げた後に、当院でご用意している対処法などについてもお伝えしたいと思います。


 


サーチュインクリニック大阪 院長  鈴木嘉洋