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2024年12月20日

一人一人の健康状態を明らかにする分子栄養学とは?

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【一人一人の健康状態を明らかにする分子栄養学とは?】


◆なぜ今、分子栄養学が注目されているのか?


私たちの身体は、過去に食べた食べ物からできています。つまり、何を食べるかが、私たちの健康を決めていると言っても過言ではありません。


現在、栄養学で重視されているのが、5大栄養素と呼ばれる成分です。

5大栄養素とは、私たちの身体を維持するためのエネルギーを産生する際に必要な糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質の3つに、補助栄養素であるビタミン、ミネラルを加えたもののことです。


従来の栄養学では、栄養成分表などをもとに、体に必要な栄養素をどうやって摂取するかに注目が集まっていました。しかし最近では、個々人にとって必要な栄養素を精査し、不足しているものを補うという考え方にシフトして来ています。


そこで最近、注目されているのが分子栄養学です。

分子栄養学とは、人間の身体を化学元素、すなわち分子レベルで解析し、過不足を特定・調整していくという、比較的新しい学問分野です。


実際、私たちは同じ人間だといっても、一人一人、食べているものも、嗜好も、生活している環境も違います。従って、過不足になっている栄養素も、一人一人違うはずです。

その人にとって、何が過不足になっているのかを検査等で明らかにした上で、必要な栄養素を、必要な分だけ補充する、というのが分子栄養学の基本的な考え方なのです。


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◆現代人は、ビタミン・ミネラルが不足している


人間の身体を、化学元素で表すと、酸素・炭素・水素・窒素という4つの元素で表すことができます。これを四元素と言い、肉体のおおよそ95%を占めています。

ビタミンとは、身体の機能を保つために必要な有機化合物のこと。

対するミネラルは、四元素を抜かした他の元素の総称のことで、無機質とも言います。人間に必須のミネラルとされているのが、多量ミネラル7種類と、微量ミネラル9種類です。



※赤が四元素、緑が多量ミネラル7種類、水色が微量ミネラル9種類


現在は飽食の時代と言われ、食べたいものを好きなだけ食べられる世の中です。ところが今、現代人の間で栄養失調が増えていると言われています。


栄養失調が増加している要因の一つに、加工食品の氾濫が挙げられます。加工食品は、製造過程で多くの栄養素が失われている可能性があります。

もう一つの要因として、野菜自体の栄養素が減っていることが挙げられます。様々な研究によって、野菜や果物、穀物などのビタミン・ミネラルが減少した証拠が見つかっているというのです(日経新聞Web版:2022年6月8日)。


野菜の栄養素が減った理由としては、短期間に大量の農作物を収穫しようとする現代農法の影響が考えられます。農薬の散布や、繰り返し畑を耕すことなどによって、土中にいた微生物が死滅し、土地が痩せてきているのです。


当サーチュインクリニックでは、このような状況を踏まえて、必須・参考ミネラル等を調べる検査などを行っております。

当院で行っている検査は、採血や毛髪等のサンプルを必要とせず、無痛で測定できます。検査結果に応じて、症状の軽減が期待できるサプリメントの紹介なども行っていますので、よろしければ、受診していただければと思います。


ちなみに栄養分析検査は、保険診療の対象外です。「保険診療とは、あくまでも病気を治療するためのもの」という限界が、ここにも現れているのです。


サーチュインクリニック大阪 院長 鈴木嘉洋