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2024年08月31日

健康は、腸内環境を整えることから始まる

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【健康は、腸内環境を整えることから始まる】


 


◆腸内細菌は“健康のバロメーター”


私たちは、食べ物から栄養を吸収してエネルギーを取り込まなければ生きていけません。ですから、消化・吸収を担ってくれる腸は、非常に重要な臓器です。

従来は、消化・吸収しか行っていない器官だと思われてきた腸ですが、最近の解析技術の向上により、他にもいくつか重要な役割を担っていることが明らかになってきました。


腸は、小腸と大腸に分けられます。特に大腸には、1000種類100兆個とも言われる細菌が生息しており、腸内細菌と言います。

人間の細胞が40兆個ほどであるのと比較しても、その多さは圧倒的です。


細菌は、種類や性質に応じて腸の中で生態系を作り、活動しています。腸内細菌を培養して顕微鏡で見ると、多種多様な菌が生息している様子が、まるでお花畑のように見えることから、腸内細菌叢(そう)、または腸内フローラと呼んだりもします。


また、“腸脳相関”という言葉があるように、脳と腸は、自律神経やホルモンなどを介して影響し合っていることがわかっています。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの90%は腸で作られており、腸内環境を整えることで、精神も安定すると言われています。


高齢になるほど発症率の上がるアルツハイマー病やパーキンソン病などの患者の腸内環境は、バランスが崩れていることが多く、腸内細菌の多様性も乏しくなっている傾向が見られます。

このように一見、消化・吸収だけを行っていると思われてきた腸管の環境状態が、実際には人間の健康をも左右していると考えられるのです。


《参考文献》

朝日新聞Reライフ.net:2019年6月29日、2021年12月15日、日経新聞Web版:2022年9月27日、他


 


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◆自分の腸内細菌を味方に付けよう


腸には、免疫細胞の7割が集まっていると言われています。腸内環境の向上が、アレルギーなどを改善させるとの研究もあり、腸内細菌叢のバランスを適正にすることで、腸内環境も良い状態に保たれ、免疫細胞が正常に活性化するのです。


腸内細菌には、俗にいう善玉、悪玉、日和見細菌の3種類が生息しています。


日和見というのは、状況次第で善玉にも悪玉にも付くという、政治でいう無党派層のような細菌です。


ベストバランスは、2(善玉)対1(悪玉)対7(日和見菌)だと言われています。


 


善玉菌・・・ビフィズス菌、乳酸菌(アシドフィルス菌)等

悪玉菌・・・ウェルシュ菌、大腸菌(毒性株)等

日和見菌・・連鎖球菌、大腸菌(無毒株)等


 


実は、善玉腸内細菌の中には、水素を発生させるものがいます。

腸内細菌のバランスが良い状態に保たれ、善玉菌が活動しやすい環境になっていると、体内で生成される水素が増え、それが体内を傷つける活性酸素の除去に効果を発揮するのです。


では、その腸内環境を良好な状態に保つには、どうしたらいいのでしょうか。


善玉菌を増やす食事法の一例



(家庭画報.com:2022年11月24日より一部を抜粋)


実際の腸内細菌は、一人一人違うと言われています。よって、「これさえ食べれば良い」というものはありません。良いと言われるものを実際に摂取してみて、自身に合っているかどうかを確かめながら取り入れたほうが確実です。


また、腸の健康が気になる人は、水素商品を活用して体内の水素を補うというのも、一つの方法です。当院でも、水素商品をご用意しておりますので、よろしければお試しください。


 


サーチュインクリニック大阪 院長 鈴木嘉洋


《参考文献》

『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』(辻直樹著、2016年、PHP研究所)、他