年を取りながら、若返る。20代の活力・健康をいつまでも「細胞治療で人生を楽しみ尽くす」

2024年05月01日

なぜ今、”アンチエイジング”なのか?

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◆人の長寿化によって、新たに噴出した健康寿命問題


あなたは、疑問に思われたことはないでしょうか。なぜ、病院は沢山あるのに、健康になるための施設はないのだろう、と。

確かに、スポーツジムで身体を鍛えたり、食事に気をつけたりすることで、ある程度、健康を損なう要因を遠ざけることはできるでしょう。とはいえ、それにも限界があります。


あなたは、こうも思ったことはないでしょうか。なぜ、病気を治療することはできるのに、病気にならないための治療法はないのだろう、と。


確かに第二次大戦以降、生活環境等の改善に伴い、多くの病気が克服され、人間の寿命も飛躍的に延びてきました。ところが、人が長寿化するにつれて、新たな課題が浮上してきました。

それは、老化によって多くの人が自立した生活ができなくなるという問題です。


最近は、生命が終わりを迎える通常の寿命以外に、介護等を必要とせずに日常生活を送ることができる期間として、“健康寿命”という考え方が普及してきました。

一般に、寿命と健康寿命との間には、およそ10年の開きがあります。つまり、大多数の人は死ぬ前に健康寿命が尽きてしまい、寝たきりや要介護状態になってしまうということです。


現在の科学を持ってしても、人はまだ、老化を克服できていません。けれど健康寿命であれば、人為的に延ばすことができるようになってきました。

これを、スローエイジングと言います。


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◆長寿化によって明らかとなった現代医療の限界


私たちが現在、豊かで健康的な生活を送れるようになったのは、現代医療のおかげであるのは言うまでもありません。長年、人間を苦しめてきた病気を克服するに当たって、医療が果たしてきた役割は、非常に大きなものがありました。


ただし、医療がその効果を発揮するには、1つ条件があります。

それは、人間が病気になること。医療は、人間が病気になり、診断を下せるようになって、初めて治療が可能になります。

つまり医療は、健康な人間に対しては、基本的にアプローチできません。悪くなったものを治療することはできても、良い状態をキープしたり、さらに良くしたりはできないのです。


もう1つ、現代医療で対処できないのが“老化”です。 これまで老化は、人間にとって避けようのない自然現象だと考えられてきました。「老化は病気ではない」との考え方から、治療の対象にはなってこなかったのです。


ところが、最近の研究によって、老化と病気の間には深い関係があることが明らかになりつつあります。

「老化を止めるか、遅らせることができれば、病気にならないかもしれない」。こうした期待が高まるとともに、従来にはない新しいアプローチ法が求められるようになってきました。 その求めに応じて始まったのが、アンチエイジング医療なのです。


サーチュインクリニック院長 鈴木嘉洋


 


《SIRTUIN CLINIC Yoshihiro Suzuki》


医学博士。呼吸器内科専門医・指導医、総合内科専門医。

愛知県刈谷市出身。臨床研修医を経て、呼吸器内科医として総合病院に勤務。途中、名古屋大学大学院にて研究にも携わり、博士号取得。肺がん、肺炎、喘息、COPD、新型コロナウイルス対策など多岐にわたる呼吸器疾患の診療にあたり、その中で肺癌症例や、高齢者について数百人の看取りを経験。

総合病院にて科をまとめる職務を担いながら、病気になった人に薬を出すだけの現代医療に対して疑問を抱く。


「健康な人が病気にならないためのアプローチをすることが、医療の本来の役割である」という信念のもと、現在の医療体制に限界を感じ、2022年に総合病院を退職。2023年春、開業したサーチュインクリニックの院長に着任する。

クライアント様の豊かな人生を支える礎となるべく日々、奮闘中。