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2026年01月06日

最近、明らかになってきた“腸皮膚相関”とは?

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◆「実は腸も体外である」ってホント?!


健康に関心がある人であれば、どこかで“腸脳相関”という言葉を聞いたことがあるでしょう。


脳と腸は一見、全く別の器官であるかのように感じられるかもしれませんが、実際は、両者はホルモンや神経系を通じて絶えず情報交換を行っており、お互い影響し合っていることがわかっています。


最近は、脳腸だけではなく、脳腎連関、脳心腎連関、心肝連関、腸肝脳連関など、多くの臓器が連動していることが明らかになってきました。


その中の一つに腸皮膚相関があります。


もともと人間の臓器の中で、最も外気に触れているのが皮膚です。


常に外気にさらされている皮膚は、病原菌からの攻撃を受けやすいため、普段から病原菌などが侵入しないよう、角質層などがしっかり結びついてガードしています。


一方、腸も医学的には“体外”に相当し、外敵が入ってくるのを防いでいます。


人間の体は、口から肛門まで、あたかも一本の線のように繋がっていますが、これはちょうど、私たちの体内を一本のホースが通っているとイメージしていただくとわかりやすいと思います。


ホースの内側は、外と繋がっていますから、絶えず外気に触れています。従って、様々な病原菌が、ホースを通って体内に忍び込もうとしてきます。


腸には免疫細胞の7割が集まっていると言われていますが、それは体内に侵入しようとする病原菌を駆逐するためです。


このように、腸と皮膚には、もとから多くの共通点があります。


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◆便秘が肌荒れにつながるメカニズムとは?


腸と皮膚の関係と言えば、昔から「便秘になると肌荒れする」ことでも知られています。


便秘になると肌荒れする理由は、便が腸内に滞留することで腐敗が進み、有害物質が産生されるためです。


さらに、この有害物質が血流に乗り、毒素が全身を巡ります。


それらは肝臓で解毒されますが、解毒し切れなかった分が皮膚に排泄され、湿疹やニキビなど肌荒れの要因になるのです。


その他、例えば腸内細菌とアトピー性皮膚炎との関係性も指摘されています。


アレルギー患者に善玉菌の一種であるビフィズス菌や乳酸菌を摂取させたところ、湿疹やアトピーが改善したという報告もあります。


肌荒れの改善には、善玉菌の餌である食物繊維などを摂取するプレバイオティクスや、腸内の善玉菌を増やすプロバイオティクスなどを活用することで、効果が期待できます。


また、便秘によって増加した活性酸素を除去するために、ビタミンCやE、もしくは水素などを取り入れるのも効果的です。


実のところ、腸皮膚相関に限らず、体内の全ては繋がっています。


最近の医療は、臓器ごとに細かく専門分野が分かれていく傾向にありますが、全体を俯瞰した上での治療も、同じくらい大切だと感じています。


でなければ、真の意味で病気を未然に防ぎ、健康を保つことは難しいのではないかと思う今日この頃ですが、いかがでしょうか。


サーチュインクリニック東京


院長 高田秀実


《参考文献》


HAHOO!JAPANニュース:2024年7月5日、オレオサイエンス:第23巻第11号(2023)、他