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2025年02月21日

大人にも増えている発達障害ってどんな病気?

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【大人にも増えている発達障害ってどんな病気?】


 


◆なぜ、今、発達障害が増えているのか?


この30年で、大きく増加してきた病気の一つに発達障害が挙げられます。発達障害というと、以前は子どもに現れる症状とされていましたが、近年は、大人になってから発達障害と診断される人も増えてきました。


下の図は、小・中・高校に通う生徒のうち、一部の授業で特別支援教育クラスの指導を受けている子どもの統計です。厳密な発達障害人口の推移を表すものではありませんが、発達障害の診断を受けている子どもが急増していることがわかります。


特別支援教育(通級)を受けている小・中・高校生の推移と内訳



これだけの短期間で、発達障害と診断される人が急増した要因はいくつかあります。例えば平成17年の障害者自立支援法によって、発達障害も障害者と認定されるようになり、平成28年の改正発達障害者支援法では、病気の早期発見と支援が明記されました。


また近年、医療診断の基準が変更となり、従来は軽症と見なされていた症状も発達障害と診断されるようになりました。

世間で発達障害と診断される人が増えるに従って、身近な病気として受け入れられるようになってきたものと考えられます。


《参考文献》

文部科学省「令和4年度通級による指導実施状況調査」、厚生労働省「発達障害者支援法の改正について」、他


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◆発達障害は、教育や躾とは関係ない


発達障害は、自閉症(ASD)、学習障害(LD)、注意欠如多動性障害(ADHD)といった症状の総称です。中には、重複した症状が現れる人もいます。

2022年の文部科学省が行った調査では、小中学生の8.8%に発達障害の可能性があると指摘されています。


発達障害は、先天的な脳機能の偏りが主な要因と言われ、子どもが受けた教育や親の躾などは関係ないとされています。虐待などによって一時的に出現することはありますが、虐待がなくなれば消失する場合がほとんどです。

発達障害は、基本的には治らないと言われるものの、治療によって社会に適応することは十分に可能です。


私も、かつては小児科医として、お子様の定期検診などを行なってきました。その時の経験から申しますと、発達障害は、早ければ3歳頃には顕著になってきます。

もし、この年頃のお子様で「話しをしても視線を合わせない」「お母さん以外の人とは話しをしない」「遊び方が他の子どもと明らかに違う」などの症状が見られる場合は、発達障害かもしれません。


一方、大人の発達障害の典型的な症状とは、例えば以下のようなものです。


□他者とのコミュニケーションが苦手

□相手の気持ちを汲み取れない

□自分の興味があることにのめり込む

□同じ行動を繰り返し、そこから外れるのを極端に嫌がる

□注意力の欠如や落ち着きがない

□忘れ物が多く、片付けが苦手

□相手の話がよく飲み込めない。相手の話が頭に入ってこない


もし、これらの症状によって日常生活に著しく支障をきたしているようであれば、一度、カウンセリングを受けることをお勧めいたします。


サーチュインクリニック東京 院長 高田秀実


《参考文献》

日経新聞Web版:2022年12月13日、他