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2024年06月23日

甘いものと上手く付き合っていくには?

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【甘いものと上手く付き合っていくには?】


 


◆糖類がゼロでも、カロリーがゼロじゃないのはなぜ?


世の中には、「甘いものをやめたいけれどやめられない」と悩んでいる人がたくさんいます。

人が甘いものを好む理由は、糖質を摂取すると血糖値が上昇し、ドーパミンやセロトニンが分泌され、脳が快感を覚えるためです。これが、「また甘いものを摂取したい」という欲求に繋がっています。


現在、食品メーカーは、こぞって“カロリーゼロ”“糖類ゼロ”といった商品を発売しています。「砂糖なし、カロリーなしであれば太らない」という理屈ですが、前回、お話しした通り、合成甘味料は健康に良いどころか、かえって健康を害する可能性があります。


しかも、「糖類ゼロ≠カロリーゼロ」ではありません。


 


そもそも糖分とは炭水化物の一種で、糖質と糖類の2種類あります。

砂糖など、糖が1個(単糖類)か2個(二糖類)からできているものを糖類と言います。食品表記法上では、食品100g(飲料の場合は100ml)あたり糖類が0.5g未満のものであれば、糖類ゼロと表記出来ます。


一方、糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものの総称のことで、三糖類以上のものや、糖アルコールなども糖質に分類されます。

糖質ゼロの場合、カロリーはほぼゼロであると判断できますが、こちらも完全なゼロではなく、食品100g(飲料の場合は100ml)あたり糖質が0.5g未満のものを、糖質ゼロと表記していい決まりになっています。


 


糖質、糖類の違い

https://drive.google.com/file/d/1WQdnavGxQifm6jgNtbnvalchvS6LhM6J/view?usp=drive_link


《参考文献》

消費者庁HP、e-ヘルスネット、他


 


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◆甘いものも人生の楽しみの一つであることに変わりはない


 


以前、小さなお子さんを持つお母様から、「子供がお菓子を食べたがって、言うことを聞かなくて困る」という相談を受けたことがあります。普段は良い子なのに、お菓子を食べ出すと止まらなくなるのだということでした。


糖質を摂り過ぎると、血糖の乱高下が起きて自律神経にも影響を与え、落ち着きがなくなったり、怒りっぽくなったりします。最近は、キレやすい子供が増えていると言われていますが、もしかすると、糖分の取り過ぎも一因なのかも知れません。


本来は、糖分も人間にとっては重要な栄養素の一つであり、摂取しなければ死に至ります。つまり、糖分の摂取が問題なのではなく、摂取過多が問題なのです。


 


砂糖の甘い誘惑に負けないために、私たちが今日からできることとは何でしょうか。

まずは、食品の裏に記載されている食品表示を見ることから始めてください。食品表示は、入っているものが多い順に記載されていますから、砂糖や果糖などが最初に書いてある食品は、それだけたくさん入っているとわかります。

人口甘味料や合成保存料、合成着色料などが入っているものも極力、避けたほうが望ましいと思います。


次に、なるべく身の回りにお菓子や甘い飲み物などを置いたり、ストックしたりしないようにします。甘いものを食べたい時は、その日に食べる分だけを買うようにしましょう。


個人的には、甘いものを完全に断とうとするよりも、適度に食べたほうが、精神的にも、身体的にも良いのではないかと考えています。

例えば、普段は糖分を控えつつ、週末の楽しみにするとか、何かのタイミングでプチご褒美にするなど、ゲーム感覚で楽しんでみてはいかがでしょうか。


 


サーチュインクリニック大阪 院長 鈴木嘉洋